残業、休日出勤

今のサラリーマンでの職場は、一言で言えば昭和の体質をそのまま残す会社だ。

残業、休日出勤が評価され、たとえ定時間内にわからないようにさぼっていたとしても、残業、休日出勤をやった人が評価される。

私も新卒で最初に就職した会社では、月に残業を100時間以上やっていた時期がある。ある時は3ヶ月連続で規定の残業時間を超えてしまい、そのフロアの残業チャンピオンであった。特別健康診断の案内がきても、仕事が忙しくて行くことができない。36協定も、申請をすれば問題なく残業できたので、あってないようなものであった。

現在の会社は、もう5年半になる。
起業をすると決めてからは、殆ど残業を行っていない。

しかし、決して手を抜いているわけではない。
副業の時間を確保するため、極力定時で帰れるように効率的に全力で仕事をしている。

年に1度の面談で、上司に

「給料が安過ぎるので、もっと給料を上げて欲しい」

と直訴したことがある。

その際の上司の回答はこうだ

「もっと残業してもいいよ。仕事でなくても、残業時間を使って勉強してもいい」

信じられない回答にびっくりした私は、

「それは、会社の判断として間違っている。残業は会社の経費の増加に繋がりますよ。私は定時間内で仕事が終わるように、精一杯仕事をしています。それをきちんと評価して欲しい。」

と上司に言い返した。

すると上司は、

「周りはそうは見ていない。定時間内にもっと休憩時間を挟んででも、残業をしてもっと積極性を見せて欲しい。」

と言われた。

とにかく、残業をさせたいようであった。
私は愕然とした。

残業=積極性?

私の前任者は、残業、休日出勤を惜しまなかったようである。
但し、やはり不満はあったようで、突然と辞めてしまったようである。
聞くところによると、体調を壊し、胃に穴が開いてしまって手術を余技なくされのだが、なんとその翌日にマシントラブルで出勤を命じられたらしい!

しかし、私に変わってから、我々の部署は創業以来の最高売上を記録したのである。
私は休日出勤しなくてもよいように、マシンの改良を行ったり、不良率の低下、歩留まりの向上などを目的とした解析ソフトの導入、使用済み材料の再利用など、様々な改良、効率化を行っていった。
それは、休日出勤、残業の増加とは逆の試みなので、評価はされないのである。

逆に、いつも定時に帰っているから暇であるとのレッテルを貼られ、効率化した分は残業させようと仕事が増えるといった感じであった。
定時間内では程よくさぼり、必ず少しでも生活残業をして帰る人から言われるのは、やはり腹が立った。
たまに残業をするとわかるのだが、残業時間なのに、残業する人はまずは休憩から入る。
そして、少し残業して、その後30分くらい休憩して、仕事を再開すると思ったら、そのまま帰る人もいた。

これまで私がやってきたことの結果は、過去最高の売上、利益を記録しており、数字が示しているはずである。

正当な評価をされない昭和な体質の会社に、益々私の起業への情熱は高まるばかりであった(笑)

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